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ボトルネック

<あらすじ>

亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気が付くと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。(裏表紙より)

<感想>

最初は軽い気持ちで読んでいたけれど、けっこう重たい小説だ。
自分と言う存在が、世界に与える影響―まるでバタフラインエフェクトのような―を考えさせられる。
自分と言うひとつのコマが抜ける、あるいは元からなかったとすれば。
それだけで、世界が一変する可能性がある。

それはある意味で、自分が孤独ではなく、世界と繋がっている―という証拠なのかもね。


続きはネタバレ有りの感想 
<ネタバレ>

自分がいる世界と、姉がいる世界。 どう考えても姉が及ぼす影響の方が世界に、というか周りの環境にプラスに働いている。
そういうのを目の前にしたとき、自分の存在に異議を持つのは当然な気がする。

というか、同じような事を高校生時代に考えた事があった。というのも私も非常に主人公の家庭環境と似たような環境で育ったから。あ、親は大丈夫ですよ。兄弟の話です。
私じゃなくて、兄弟がもしまだ生きていたら、どうなったんだろう、と考えたり。
むしろ、私が死んで、その兄弟が人生を生きればもっといいのに。と思ったことがある。
まあある種の現実逃避というか中2病というか……ね。青い春です。起こったことは変えられない、ネバーカンバック。

最後のあのシーン。
あの後、どうなったんだろうか。

2年間省みなかったもの―命、かな。
それを絶つのか、それともふんばるのか。
最後の、ツユからの電話、私達は、の後がわからない。
何を言おうとしたんだろうか。
もう一回読め、という話でしょうか。

自分自身が世界のボトルネックー排除される存在ーと思うのは、とても哀しいよね。
| 米沢穂信 | 14:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

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